苦しいGM 老舗の自動車業界は危機にあるのか?

自動車, 駐車場, 車, Hong Kong

【GMの株価は妥当なのか?】
 2017年5月29日現在 33.42(USD)で取引されている。GMの株だがはたしてこの価格は、将来の事業を反映しているものなのか?
 収益に対するPERは5前後、売り上げに対するPSRにいたっては0.3になる。配当利回りは4,60%と数字だけ見れば割安に見える。
 近年、自動車業界は話題が多い、新興企業のウーバーや電気自動車のテスラ、さらにグーグルなどが進めている自動車の自動運転技術など、これらにとって代わられるのではないかと不安視している投資家が多い様な気がする。
 
 確かに、いずれそのようになる日が来るかもしれない。しかし、2,3年でそうなるとは言い切れるだろうか。そもそも、新技術が世界を一瞬で変えてしまうのだろか?
 今話題のアマゾンですら黒字になるのに20年かかった。グーグルやアップルでも現在の地位まで10年単位でかかっている。
 目新しい技術や産業は華やかで、どれも世界をすぐさま変えてしまいそうだ。しかし、既存の企業にはそれなりの強みもあるのではないだろうか。たとえば、ITなどの情報分野と違い製品として製造しなくてはいかず、そこには越えなければいけないハードルがいくつもあるはずだ。

 工場や製造ライン、運送、地理的条件、価格設定などその課題は決して楽ではない道のりになると考えられる。逆に既存の企業はそれを生かせるのではないかと思われる、いずれにせよトランプ大統領の雇用に対する圧力の中、各企業コスト削減や新規の投資など積極的に動いている。
  
 数字で反映されるのはまだ数年先だろうが、自動車業界は景気の変動を受けやすいのを考慮にいれれば、じっくり観察したい銘柄になるだろうと思う。

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