成長は企業価値の判断のひとつ  ~永続性に繋がる~


皆さん、こんにちは。

 【投資法の違い】 

  グロース株(成長株)とバリュー株(割安株)は、まるで違う種類の証券であるかのように区別されています。どちらかといえば、若い新興企業や業界・新技術が対象になることが多い。
 確かに一般的には、成長株は企業の急激な売り上げの上昇や新たな商品・サービスにより将来が期待が多い。
 例えば最近ではグーグル(アルファベット)・アマゾンなどがあり、投資家の人気が高い傾向がある。

 バリュー株といえば、割安株と呼べれることもあるとおり資産価値や収益力に対して株価が低い特徴がある。どちらかといえば、老舗や大企業・大きなブランド力、安定的な企業が対象になることが多い。
例えばウォルマート・ストアーズやアップルなどがあり、投資家の人気は低い傾向がある(アップルは数年前まで成長株の代表だったはずだが)。

 企業の株式を検討するとき、将来の見通しが暗くいずれ清算価値をも下回る様な株や、どんなにいい企業でも超高級品の値段を気にせず購入する人がどれだけいるでしょうか。

 面白い事に、株式市場では多くその様な場面を見ることができます。個人が生活していて、冒さないような間違いをです。とても安くても、すぐ廃車になっていしまう車は税金を払ったり修理代だけで高くついてしまします。また、どんなにいいフライパンでも一億円出す人は稀でしょう。 

 グロース株もバリュー株も投資家に利益をもたらすものは、あまり差がないと考えている。

【企業価値】

 投機的ではなく、投資家として利益を上げるには2つに投資法それぞれに共通したものがあると思う。

「グロース株で起こること」

・成長株と呼ばれるものが投資対象でも、長期で投資を考える際に購入価格は無視できないし、これまでまたは今後の大まかな成長予測が長期ににわたって無理なく維持できるものなのか知る必要がある。
・経営方針などは現状無理な借り入れや、買収をしていないか。結果的に短気で大きく成長することはあっても、短期で無理をせず長期的見通しで経営されてるか。
・株式市場は過大評価をしていないか。もしされているのであれば、現実が追い付かなくなったとき購入価格を大きく下回り、長期で見れば初めから損失が確定したようなものだ。

「バリュー株で起こること」

・企業を割安だからと、その事業の先行きが良くないにもかかわらず購入していないか。衰退していく企業であれば、倒産や負債が膨らみいつかは購入価格を下回ることがある。
・企業の値段は、資産・会社のブランド・業界の立ち位置・収益力・株主還元する姿勢などなどあるが、総合的に見て時価と大きく余裕が価格か、もし差があまりないようであれば購入は考えたほうがいいだろう。不測の事態の下げに対処できず、安全性に欠けるため。
・企業が現状に甘んじることなく、成長を行っているか。大きな資産をもとに効果の薄いまたは、ほとんどない様な無駄で割高な買収などを行ってないか。


 グロース株とバリュー株の違いは、長期で企業を保有する場合あまり差はないように思われる。
 上記ではいくつかその要素を記載し分けたが、どの要素も企業を長く保有する観点からみれば重要になってくる。
 成長性は企業にとってはなくてはならないもので、企業は常に業界内のライバルや新興企業、他国の企業との競争の中にある。もし、成長をやめればいずれ他の企業に利益を奪われ存続することはできない。
長期で投資する場合、企業が確実に収益をあげ継続し、株主に還元する企業に投資していかなければならない。この場合、長く続けていける企業が株主に大きな利益になる、倒産してしまっては元も子もない。

 バリュー株投資に置いても、成長性は無視することができない大きな要素の一つになる。ここを疎かにしては、長期で保有できない。
 しかし成長(企業規模の拡大)の名のもとに、企業の実態に合っていない利益の上がらない多様化や、高くつく買収は株主の資本・企業の利益・従業員の利益を食いつぶしてしまう(多様化や買収が悪いのではなく、それが長期的に利益になるかどうかだ)。

投資する際は、一つの目安として見ていただきたい。

本日は、お読みいただきありがとうございました。







株価は企業の本当の値段なのか?


皆さん、こんにちは。

【株価の価値】

株価について、どうお考えですか。
・現在の企業の価値を表すもの。
・将来の企業の価値を反映されたもの。
・収益に基づいて決定されたもの。
・市場参加者がその時々の状況や情報を反映させ、効率的に決定されたもの。

など多くの意見や、考えがあると思います。その意見はある意味ではどれも正しく・どれもズレがあると考えています。

 そもそも、株価は買い手と売り手が存在し値段が決定します。実際その仕組み自体は、買い手が多ければ上昇し売り手が多ければ下降するもので、厳密にいえば少し複雑になりますがデイトレーダーではないのでシンプルに考えたほうが、市場を見ていきやすいです。
 市場参加者は、いろいろな思惑があります。株式を購入する手段や(現物や信用取引、空売りなど)、取引の手法や保有期間、参加者や参加機関、また買収目的や投資・投機などの様々な動機があります。
 例えば保有期間を変えただけで、同じ銘柄の株価の値動きのとらえ方に違いがでて取引が変化します(利益の出し方も変化)。その他に、為替・政治や世界情勢などの外的要因も株価に影響します。

 確かに、企業の価値付近で推移している株価はありますが、それが常に正確に企業の価値を反映されているかは疑問を感じます。そもそも、企業の価値を判断する方法は市場参加者によって様々で、有名なのは収益を基準にしたPERなどがありますが、それでも現在にか未来どちらにフォーカスするかによっても違いますし、清算価値を基準にする方法や流動性資産を基準にする方法もあります。
 
【思考はシンプルに】

 では、どれを参考にすればいいのか分からない、価値を見積もっても無駄なのかと考える方もいるかもしれません。
そうは思いません。すべての方が納得するような、正確な価値を出すことは出来ないかもしれませんが、収益や資産価値、現金や有価証券などの流動性資産、無形資産価値、経営陣の方針・手腕など企業の価値を計るのに自分なり基準を用い、それを大まかに自分なりに見積もって現在の株価(時価総額)と比較するのが大切です。

 ここで重要なのは、正確に出そうとすると無理が生じるので大まかに出すこと。そして、安全性を確保するためには算出した企業価値と現在の株価に価格差がしっかりあることが大切で、それが大きければより安全性が高まります。
もちろん、企業の将来性(成長性)が乏しかったり、経営陣に不穏な動きや業界自体が衰退していけばその価格の安全性はいずれは脅かされされてしまうが、証券の安全性を高める基準の一つに組み込むことで投資成績向上や、景気の波や外的要因など株価に影響があるとき企業価値を大きく上回っている株式より、その価格自体が元本の減少を抑えてくれる。

 企業の価値以下で購入し(素晴らしい企業が、将来的に無理なく維持できそうな成長性をかなり高い確率で確保できるならばできれば低いほうが良いが、定価でもいい)、それが企業の価値に戻ってくるまで待てばよい。それが、企業の価値を追い越し大きく上昇を望むのは少々贅沢だ。なぜなら、企業の一時的な異常な業績上昇も下降も長くは続かない。いずれ業績は適正範囲に推移する(驚異的な成長はいずれそれが鈍化する時が訪れ、業績悪化は回復するか最悪倒産するからだ。その時の市場の反応は凄まじいものがある。)。

 しかし、企業の成長に伴って株価が推移していくのは望ましい。が、実際難しく株価が企業価値とかけ離れることによって、投機的チャンスが訪れる好機ともいえる。

 株価とは、上手く付き合っていかなければならない。

よろしければ皆さんの、意見もお聞かせください。本日は、お読みいただきありがとうございました。



景気変動を恐れるな!!怖いけど・・・。



皆さん、こんにちは。

【市場予報士ではなく企業分析家に。】

 市場の動きを気にしすぎてはいませんか?確かに市場の動きを把握するのは大切ですが、その動きを追いすぎると投資の機会を逃すことになります。
現在の様な、上昇相場では楽観主義になり悪い情報は飲み込まれ、いい情報は過剰に評価され思った以上の値動きを見せたりします。下落相場では,悲観的になり逆のことが起こったりします。

 上昇相場がいつまで続くのか、下落が始まればどこまで落ちるのか不安かもしれません。しかし、相場の未来は正確に予知できる人はどこにもいません。
非常時の相場の動きはほとんどの、銘柄が影響します。もちろん個別銘柄に、フォーカスすれば影響をほとんど受けないものもありますが、非常に少なく見極めも困難です。

 では、どうすればいいのでしょうか?しっかり分析・検討した他より力強い銘柄で、定価より余裕をもって低い値段で購入された企業は、市場の影響を受け下落はしますがあきらかに定価より高値を付けた企業より下落幅は小さく、もともと定価以下なので企業内容がよければしっかり持ち直します。

 市場下落の時期は、それまでの保有銘柄が影響を受け辛い時期が続き忍耐を必要とします。その場合は、保有銘柄の影響が景気変動による落ち込みか、企業の魅力の低下か判断し景気変動であれば待てばいいのです。

 つまり、景気が良くても悪くても気にしすぎず、個々の銘柄の分析に注力することが大切です。

 注意する点は、上昇相場で保有銘柄が投機の的になり値段が異常に吊り上れば、浮かれすぎず慎重に企業の価値を見極め保有か・売却(一部でも)か検討し、逆に下落相場では優良銘柄で購入するには高値であった企業を、手にするチャンスなので怖がらず挑まなければなりません。

【企業を見る】
 
 どの株式が優れているかは、同じ銘柄を検討しても投資家により異なります。その投資家が、どの期間で投資するかや、企業のどの部分を重視するかまたは、投資家自身の知識・経験や理解度により株式の判断に差が出ます。
 ですが、企業を見て判断するのは同じであると思います。もし景気や市場の動向ばかり気なにるようであれば市場の指数などの商品に投資すればいいからです。

 個別銘柄に投資するのであれば、投資先を調べ自身が何をしたいのか・何をしているのか理解しなければなりません(もちろん間違うことはあります)。そうすればリスクが減り・不安も減ります。

 企業を調べるのは、今まで知らなかった世界が見えてくるのでとても楽しいです。ぜひ、皆さんにもこの楽しさを感じていただきたいです。

本日は、お読みいただきありがとうございました。




まだ早いよメーシーズ 買収対象になり株価上昇

皆さん、こんにちは。

【メーシーズが飲み込まれる??】

 前に紹介した、米大手百貨店メーシーズが買収対象になり市場の注目があつまり、一時的に株価が上昇しました。買収する際、買収される側の株価が上昇するのでその影響で株価が小幅ですがあがりました。
 今はまだ買収話がある、ぐらいの段階ですがこれが本格化しないかガクガク震えています。なぜなら、まだメーシーズの株式を本格的に購入出来ていないからです。

 まだ、最低でも1年は待って欲しいのが本音です。同社は近年の業績不振から、店舗を閉鎖し傘下の百貨店も含め3000人程度をリストラの対象にしコスト削減を検討しています。

【ハドソンズ・ベイ】

 カナダのハドソンズ・ベイがメーシーズに買収を打診したと報じられ、株価が一時上がりました。しかし、時価総額15億ドルのハドソンズ・ベイがメーシーズを買収するには資金調達が困難を極め、成立しない見通し大きい。
 メーシーズは業績こそよくないが、ハドソンズ・ベイは不動産価値に目をつけているのかもしれない。
 両社とも、現在厳しい立場に置かれネット小売りや、ディスカウントストアなどライバルは手強い。だが、同じ場所で戦うのではなく違う場所で戦うことができれば勝機はあるとみています。

 どちらにせよ、舵取りが難しいが経営陣が上手く経営してもらいたい。かつて、ディズニーも経営危機に陥ったがみごと復活を果たしたが、どの企業でもできることではない。メーシーズへの投資は、投資家にとっても難しく強くお勧めはできないが期待したい。

本日は、お読みいただきありがとうございました。



人気のないバリュー投資



皆さん、こんにちは。

【賢明なる投資家】 

 この本に出会うまでに、バッフェト氏のことを名前ぐらいですが知っていましたし(もちろんベンジャミン・グレアム氏がバフェット氏の先生ということも)、いくつかの投資の本を読んでいました。私の場合この本に出会うまでは、ギャンブルをしていたのと同じでした。賢明なる投資家に出会いすべてが変わりました。
 投資の基礎を、築いていただきました。投資の成果も飛躍的に改善し、それまでの投資に対する不安から救われました。気持ちが先走ってしまいましたが、本当に素晴らしい本です。

 ベンジャミン・グレアム氏がデビット・L・ドット氏と共に執筆した、「証券分析」の後に投資の初心者や一般個人投資家向けなどに書かれた本が「賢明なる投資家」です。
投資家の心構えや、防衛的投資家・積極的投資家に向けてや、市場との向き合い方など、その内容は多岐にわたります。
 企業をしっかり調査し、株の買い時をしっかり見極めれば高い確率で安全に安心して長期で保有できるということを学びました(本の中に書いてある、分散投資は私は実施していませんが)。

 投資を進めるうえで、企業が将来の価値を推測するのと、現在・過去の価値を調べるのとではどちらが確実か?(詳しくはまた、別の機会に書きますが。)
将来の企業のあり方もすごく大事ですが、現在の価値を大きく下回っていればそれだけで価値があります。
 
 以前はテクニカル分析やチャート用いたり、株価がいつも気にかかり投資はとても大変なものでした。この本を読み、投資方法が変わってから銘柄の細かい分析や他の本をゆっくり読んで勉強する余裕もできました。
 もちろん、投資成績の大きな改善もみられ、今ではグレアム流の投資法をもとに、他の投資法を学びながらいいところを取り入れるようにしています。

 これから投資人生は長く、投資法は変化していくかもしれませんが、間違いなく賢明なる投資家を読んで良かったと思っています。

本日は、お読みいただきありがとうございます。




上昇したくてプルプルしていた アップル Apple Inc. (AAPL)   



皆さん、こんにちは。

【お詫び】

 個別に詳しく紹介したことはなく、以前の記事の中で一言だけ保有銘柄が一番割合が多いとだけ言っていたんですが,今回決算が良く株価が上昇しはじめました。このサイトが開始された頃には、私の基準ではアップルは決算や評価は良くなかったのですが、株価が割安にはなく紹介が後手にまわり本当に申し訳ございません。

【Apple Inc.】 

   皆さんの中にも、アップル社の製品を使用している方がいると思うので説明は不要かもしれないですが、今や時価総額世界一のApple Inc.をご紹介します。

 今では、世界一有名な割安株などといわれていましたが、その始まりはスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの二人で歩みだし、そのあとロン・ウェインが加わりスタートしました。
 初期はパソコン開発からはじまり、2005年にiPodで音楽業界に参戦、そしてiPhoneを販売までいたる(その間にMacやiPadなどもある)。

 ジョブズ氏の死後、CEOがティム・クック氏に代わり、今までのカリスマ的な経営からどちらかといえば株主寄りの経営にシフトしていることからグロース株的な人気がなくなり、株価が低値で取引されていた。

【上昇は仕方のないことだった】

 その不人気さとは、裏腹に財務状態は非常によく、キャッシュフローは潤沢で積極的に株主還元を行っていた。新型iPhoneの売れ行きも好調たったが、生産体制のゴタゴタや、新製品の出始めは宣伝や開発費によってコストが重なり利益を圧迫してしまうことがおこる。このような事で2016年最後の決算では、あまり業績がよくなかった(この決算を迎えても株価はほとんど下落しなかった)。

 しかし、製品は順調に売り上げを伸ばし、Apple Storeなどのソフト面でも売り上げ拡大をはかっており、他社が低価格で勝負し利益率を下げる中、その築き上げたブランド力で高価格路線を変えず高い利益率を維持したため、今回の決算の好材料が株価上昇につながった。

 ジョブズ氏が成長力の源だったが、それを抜きにしてブランド企業としてみてもとても素晴らしいい企業だ。今回の上昇はもう少し待ってほしかったのが本音だが、これだけ資金があり利益が出ている企業なので仕方がない。
 しかし、懸念材料もある本業以外にも少しずつ手を伸ばしており、本社も大きく建て直されそれが将来の利益圧迫につながらないか心配である。過去大手企業も余った利益で、買収などを繰り返し経営を圧迫した例はいくつもある。

 もし、このまま株価が急激に投機の対象にさらされれば、売らなければならない時が来るかもしれない。
先のことは読めないが、上がるにしても下がるにしてもチャンスはありそうだ。

本日は、お読みいただきありがとうございました。