ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo & Conpany) 近況情報 2016年11月現在

今回はウェルズ・ファーゴの最近の出来事について掘り下げて書かせていただきます。

【将来の見通しは・・・問題山積みか!?】
 2016年9月ウェルズ・ファーゴの行員による、不正な口座開設(口座開設やクレジットカーードなど)が発覚しました。

 ここ数年でこの問題に関与したとみられる工員、約5300人を解雇しその影響により翌月10月には前年月比で44%減、クレジットカード申請件数も約50%近く減少。さらにCEOだったジョン・スタンプ氏が辞任し、アメリカ政府に1億8500万ドル、顧客に対し500万ドルの支払い、2008年のリーマンショックの引き金となった住宅ローン担保証券(MBS)の販売で起きている訴訟による損失が17億ドルに(最大で)のぼる可能性があるとした。この他にも元行員から経歴に傷がついたとし100億ドルの損害賠償の訴訟を起こされている。
 
 時間が過ぎるにつれて多くの問題が出てきた、新CEOティム・スローン氏は『ウェルズ・ファーゴへの信頼を取り戻すことが喫緊かつ最大の使命だ』としているが顧客の信頼を回復や、問題解決にはまだまだ時間がかかりそうだ。

【何故このような不正が起きたのか】
 この様な不正は許されるものではないが、厳しいノルマとそれに伴い報酬が決まり、達成できなく著しく成績が悪ければ解雇され、口座開設とクレジットカードの申し込みなど他の商品と組み合わせで売っていた。私の意見とすればどの様な仕事でもお客に説明し、納得してもらえれば販売しても問題ないと思うが無断で詐欺の様な今回の件は悪質だ。しかし、私が工員でノルマを達成できず家族が経済的危機に陥るとなれば苦しんだかもしれない。(私の場合はビビって不正する度胸はないが)
 アメリカの報酬体系は努力し成績が残せれば評価してもらえる良い面と、だめなら切り捨てる負の部分がある。最近になりノルマの廃止があった様だが、これをすべて工員のせいにするのはさすがに経営陣としては虫がよすぎる気がする。(上記でも書いたがCEOは多額の報酬を返却し辞任している)この様な問題はウェルズ・ファーゴだけだはないと思われるが。

【株価は下がったのか?】
 株価といえば48ドル~50ドル付近だったのが不正問題を受け44ドル位まで下がったが、アメリカの大統領選挙を受け他の金融やヘルスケア、公共株と一緒に52ドルまで上昇した。(問題は何も解決していないが)今回の値動きを見ていて、やはり私には株価の動き(気まぐれ)は予想できそうもないと痛感した。

【感想】
 先の事を予想し皆さん教えられればいいのだが私自身には、その様な特殊な才能がないようだ。出来ることは起きたことを調べることだけのようである。申し訳ない。私自身の戦略は自身が魅力的な会社を見つけ安ければ買うということだけだ。安ければ同じ資本でより多くの株式を所得し、そうなればより多くの配当や企業価値の増加に伴い恩恵を受けられるからだ。これに成長が加われば本当にうれしいが、投資対象がとても少ないのが残念だ。(売るのは本当に下手だ、なぜならあまり売ったことがないからだ。買い増しばかりでもしかしたら大きく損をしているかもしれない。勉強をしなければまだまだのようだ。)
 皆さんも独自のスタイルを磨き自分にあった投資をしていただきたい。

 本日はお読みいただき、本当にありがとうございました。

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