金利(政策金利)とは・・・。本当にしってる?

  投資をしている方なら最近よく耳にしている、利上げなどの金利(政策金利)について今回は書きます。株価や物価など停滞していた景気が好転して、FRB(連邦準備制度)が利上げを決定したとニュースになっていますが・・・そもそも政策金利ってなに?そう思っている方もいるのではないのでしょうか。

 政策金利とは各国の中央銀行(日本では日本銀行、アメリカではFRBにあたります。)が国内の各銀行に、お金を貸し出す際(融資)中央銀行により決定される金利のことです。

 つまり各国は金利政策により銀行などの預貯金や借入の金利が上下し、お金を借りる人が増えたり減ったりし世の中に出回ってるお金の流通量を調整している。景気が良く物価上昇局面などでは金利が高く設定され、逆に景気が悪くなっている場合は金利を下げ流通量を増やすことです。

 金利は金融政策の中で実質的な効果は非常に高いが、お金を直接止めたり出したりと言うわけではないので、効果にはタイムラグが発生してしまう。よって金利は実体経済などを見ながら、少しづつ行うのが望ましいとされるが、実際には景気の変動は勢いがついてしまうと歯止めが効かず一気に動いてしまう。動きに合わせ金利を急いで動かしてしまうと、効果が(実際にはタイムラグにより表面化されていないだけなのだが)でてないと思いその行動が行き過ぎてしまうことが多々ある。
 これは金利や景気の上昇、下降に関わらずおこる。たとえば景気の停滞が長く続き金利が低い期間が長くつづけば(この間に他の政策も加わり)それが行き過ぎたものとなり、バブルなどを作りだしてしまう。過熱局面では逆の現象によりバブル崩壊につながる。
 現在ではその危険性はより高まっていると考えられる。理由は情報やお金などの移動スピードが増し又、その範囲も限定的だったものがより広範囲に流動的になった為、投機的な動きがより強またからである。金融派生商品の増加や実体経済のグローバル化もこれを手助けしている。

 日本ではマイナス金利や量的緩和など行われているが、これはいまだかつて無く先行きは未定である。実体経済がついてくれば良いが、もし乖離が大きいものになれば巨大なインフレ圧力になってしまうだろう。インフレは年間少しづつならよいが、大きいと経済を破壊しかねない。なぜならお金の価値が下がるので、預貯金など現物資産価値の減少をまねく(パン一個が100円から1000円のように)。株式はインフレ対策というが実際には企業も、物価上昇によりコストが圧迫されるのでマイナスとなってしまう。

 話が少しそれてしまったが、政策金利は中央銀行が行うもので政府ではない。政府は中央銀行に関与するべきではないとされるが、現実には政治と経済は切り離すことは不可能である。

 投機家や短期売買をするものはこれを予測して取引を行い、長期で行うものはそれが起きてから動く(不動の場合ももちろんある)。これはどちらが良いかではなく、自分にどちらが合っているかににある。もちろん戦略により最終的な利益や、危険性も変わってくるが一番のリスクは本人が何を行っているか理解しているかどうかである。
 皆さんにも最適な投資戦略がみつかると心強いと思います。

 本日はお読みいただきありがとうございました。

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