PERがつかえない時のPSR(株価売上倍率)

皆さん、こんにちは。
 
 あまり馴染みがないかもしれないですが、純利益がでておらずPSRが使えないとき売上高をみて企業の価値(人気)をはかる指標です。
 計算式は以下のようになります。

PSR(株価売上倍率)=時価総額÷年間売上高

 PSRはPERなどと同様に同業他社と比較し活用する。若い企業によく用いられることが多く、倍率の値が高ければ割高となら、低ければ割安となる。
 他の指数と比べると人気、知名度ともにあまりないが売上高を元に算出されるため売り上げが伸びているのに利益が横ばい(一時的の場合が望ましい)だったり、利益が一時的に落ち込んでいる時に比較検討するとよい。その際他の指標や決算報告書も一緒に検討するほうが、もちろんいい。
 若い企業の場合など売り上げが伸びているのに、設備投資や行き過ぎた宣伝費、財務の不安定など成長過程において発生してしまう経費が利益を圧迫するときに起こる一時的な赤字や停滞を発見できたりする。
 このような企業を見つけられれば、金融界からはその時期には見放され財務が改善してもその規模ゆえ気づかれず安値で推移していることがある。
 大手などの企業も例外ではない、現在は多国籍企業などその大きさゆえ企業トップも目が行き届かず何かしら問題を抱えている。例えば訴訟などの賠償や、多角化する事業内容のため経費がかかりそれを回収できないこともしばしばある。多角化の問題は一つが大きく利益を出しても他の経費がそれを吸収してしまうことがある。

 しかし、大企業は長年築いたブランド力、資金力、市場のシェアーの優位性などにおいて同業他社の中小企業また新興企業よりはるかに有利であるといえる。もし企業全体ではなく一個人や本当に一部また解決が容易な問題により、一時的に世間の評判や金融界の認識により株価が低迷している場合、財務や事業内容をよく確認し売上また利益が改善しているのであれば素晴らしい投資機会になるだろう。

 若い成長企業ならまだ望みがあるが、成長速度が穏やかな場合(基本的に現状維持の企業はありえない、なぜなら企業を取り巻く環境が常に変化しているのに何もしなければ低迷していくだけである。)株を高値で購入すれば株価が企業価値に戻った際長く保有しても、配当や再投資分をいれても他の魅力的な企業に投資した場合の機会損失と比較すれば、購入した株価分の損失と魅力的な株の利益差はとても大きいものになる。

 株式や経済全体を考えるとき家庭や、個人のお金に置き換えてみればいい。何か買う際良い物だからと値札をみないことがあるだろうか?今であればインターネットで安値を調べたり、それを購入するのではないか?中古車を売るとき高値で買ってくれればそこにうるのではないか?
 ここでいいたのは株式の売買や、経済の事を考えるときも同じこといえると思う。(例外もあるが)
国の場合は赤字が膨らめばそれが家族から借りていたとしても、最後は収入が見込めなければ危機に陥ることは目に見えている。
 投資法は様々だが、投資の範囲は皆さんが理解できる又、管理できる範囲に留めておくのが賢明だろう。新しい分野に挑戦する際はその範囲をできるだけ広げられるよう努力するべきである。
 皆さんに、良い結果が訪れるよう。

 本日は、お読みいただきありがとうございました。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿

 ブログに関するご意見や実践されている投資法・企業に対する見解など、皆様のご意見・ご感想を首を長くしてお待ちしております(その他にも気になった事など何でも結構です)。
 お気軽にコメントしてください。

注意)個人・団体に対する誹謗中傷などのコメントは決して行わないでください。