アメリカン航空(AAL)  経営破たんから甦るか?

皆さん、こんにちは。

 旧アメリカン航空、現在のアメリカン・エアライン・グループ(AAL)は2011年経営破たんからUSエアウェイズと合併し2013年早期に再上場をはたした世界最大の航空会社グループである。

 正式に設立されたのは1930年に【アメリカン・エアウェイズ・コーポレーション】の名で登録。本社はテキサス州にあり、従業員123,500名、William Parker(CEO)。
 2001年にはアメリカ同時多発テロで同社の国内線2便がハイジャックされ、経営が急激に悪化し破たん寸前にまで追い込まれた。同業他社が破産宣告する中、同社は徹底したコスト削減に挑み破産を回避。しかし人件費などのコストが掛かりついに2011年経営破たんに追い込まれた。

 アメリカン航空だけではなく、航空業界は近年苦戦を強いられている。その背景には1978年に航空規制緩和(新規航空会社の設立や路線開設の自由化)の流れからくるLCC(格安航空会社)の台頭や、原油値に大きく左右される燃料代、乗組員の人件費などコストだけではなく、LCCとの顧客の取り合いが原因とみられる。(インターネットの進化もこれに拍車をかけた)

 しかし、LCC自体もその収益性の低さから苦しみ。航空業界全体で淘汰が進んだ、これは欧米だけではなく日本でも同じことが起きている。今では、顧客のニーズ自体が航空会社で違うため、自身の見方ではシェアが分かれたとみている。(どの業界でもそうだが、価格設定・サービス内容・製品の種類などにより客層がことなる。)
 
 サウスウエスト航空は成功したLCC会社で経営状態も良好だが、やはり株価は安くはないが他の航空会社同様評価は決して割高だとはいえない。(金融界では)

 アメリカン航空は合併後コスト削減やいろいろな取り組みをし、利益は増えているが売上高を伸ばすにはこれからが正念場だ。

 早く遠くに移動する手段として、他には替えがきかず必ず需要がある。(今はインターネットで外国の商品も購入できるため、貨物輸送としても需要がある)
 つまり、飛行機より革新的な移動手段ができれば別だが市場が消滅する心配は当面はない。あとは生き残った企業の収益確保だ、競争は無くなるわけではないがこれからやるべき課題は絞られてきた。

 金融界は航空業界に対し、興味を示さなかったが収益の改善が顕著にならば長期投資の対象になり得る。皆さんがどう感じるが定かではないが、成長株のようにすぐに成果がでる投資対象ではないので我慢が必要になると考えている。

 本日は、お読みいただきありがとうございました。

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