投資家と投機家の違い 投資のことを学んだ本

皆さん、こんにちは。

 投資と違い投機はあまり聞きなれない方も多いではないのでしょうか?

 投機とは株や金融商品の売買を行い、その差額を目的としたキャピタルゲイン(差益利得)などの利ざやを狙う方法で、短期での売買になることが多くトレーダーも投機家に分類される。
 有名な方にジョージ・ソロス氏がいる。(ソロス氏は第一は生き残ることで儲けはそれからだと言っている)

 投資家とは株や金融商品の売買同じく行うが、キャピタルゲインだけではなく長期で売買(買ったら手放さない人もいる)することにより、インカムゲイン(分配・利息利得)など株式の配当や・債権などの利息を得るもののことをいう。
 有名な方にウォーレン・バフェット氏がいる。(バフェット氏は損をしないことが一番だといっている)

 言葉自体は昔から存在していたが、長期や短期、目的など分け方は曖昧だ。まず長期などの期間は人により違う、目的も購入当初と変化するかもしれないからだ。

 例えばリコールなどにより業績が低迷している企業があったとしよう、事業成績や財務状況が十年以上健全で、経営陣の対応も迅速であり、リコール内容、経過を誠実に対応している。その企業を長期目的で購入したが(リコールの中身が短期ではなく、時間がかかるが解決できるものと判断したため)、企業の迅速な対応、上昇相場などの外部要因、政策により業種への期待・注目が集まったことにより急激な回復、それ以上の上昇がみられ。あまりにも企業価値と大きく乖離した為、三分の二を売却した。

 ではこの行動は投資家として正しかったのだろうか?結果をみれば投資目的で購入したものの、投機的な行動になってしまった。しかし、その後この明らかな投機熱が冷め株価は企業水準に戻り、売却の値段まで成長するのに六年費やした。その間に売却された資金は他の、魅力的な投資先へと投入された。残りの三分の一はその後も保有しつづけ、十数年と長期にわたり利益を上げた。

 この場合は全て保有したままが良かったのか?
 上記の様な方法が良かったのか?
 すべた売却が良かったのか?
 それとも投機熱が冷めたころ買い戻したほうが良かったのか?

 資金状況や分散投資、集中投資などその方針や考え方によって、戦略が変わってくるのでどれが正しいとはいえない。
 どの状況においても自分が何をしているか。また、何をしたいか。理解することが利益をえる為の手段である。
 全ての銘柄を検討する事も、世界各国の市場や商品・指数を把握することも不可能である、(AIなどのコンピューターなら可能かもしれないが、それでも資金は有限である)であるなら自分の能力の範囲で行うのが最善だと考える。

 当たり前だと思うかもしれないが、金融市場には誘惑が多く結構難しい。(過度な上昇相場や、新しい金融商品で魅力的に見えたりと) 気が付けば資産を減らしていく事にもなりかねない。

 私が考える投資家の資質は待つ力、忍耐だと考える。市場に波が立たないとき、持ち株の下落が続くとき、買い時が見つからないとき、辛いが魅力的な銘柄を探し、自分の能力を押し上げ買い時がくるまで我慢する力だと考えている。

 投機家の資質は、自分の資金管理と情報分析、リスク配分、間違えばそれを認め損を最小限に抑える力、自分の能力の押し上げなどだと考える。
 
 どちらにせよ自分の行動を理解するのが最優先だ。私事で申し訳ないが、賢明なる投資家という本に出会い衝撃を受けた。それまでも投資をしてきてはいて、いろいろ学んでいたのだがその本をきっかけに何をしていけばいいか明確になった。読んでから時間の経過とともに考え方も変わってきたが、投資の基礎はあの本がもたらしてくれた。
 それ以降、投資成績の向上はもちろん(厳密にいえば損をしずらくなった)、それまでは投資先の動向が常に気がかりだったのだが読んでからは安心して過ごせるようになった。
 もちろん今より向上したいと考えているし、学んでもいるがとにかく衝撃的だった。(ウォーレン・バッフェトを知った時よりも)

 あの本を読むことができて、その偶然に本当に感謝している。
 皆さんにもその様な一冊がみつかることを願って。

 本日は、お読みいただきありがとうございました。

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