【業界縮小していく百貨店】
日本でも大手デパートが経営に苦しんでいるニュースが流れるが、アメリカにおいても例外ではないようだ。全米最大手の百貨店メーシーズも、2017年初めに採算の採れない100店舗を閉鎖を発表した。
百貨店の業績が悪化した要因は景気循環などいくつかあるだろうが、やはり大きな原因はアマゾンを代表とするネット小売りの存在は大きいだろう。
アマゾンは皆さんもご存じのとおり今や成長企業の代名詞のような企業だが、無配の方針でその資金を倉庫や流通に力をいれ急速に規模を拡大している。
今やネットで商品を購入することに消費者は抵抗が少なくなってきており、この流れは今後ますます拡大していくだろう。
【百貨店の生き残りをかけて】
百貨店側も手を打ってきている、上記で記したように店舗閉鎖によりコスト削減、それで得た資金をネット販売に投資する考えだ(配当や自社株買いと実施している)。ネット販売はますます競争が激化しそうだ。
また衣料品、宝飾品、家具など消費者が高価で現物確認したいものは好調だったようだ。ネット販売は搬送コストが変化してかかる為、実店舗に比べ費用がかかり利益率が低いのも特徴だ。そのためコスト管理を徹底的にし、実店舗独自のサービスの特価、商品を絞り込めればまだ望みはあると考える(デートや、テーマパークにネットだけでは満足できないはずだから)。
【メーシーズの価値】
確かに利益は近年減少しているが、PERは9、株価は29ドルと高くはなく、配当利回り5%台と高利回りなうえ自社株買いを積極的に行っている。
メーシーズの価値はそれだけではなく、不動産としての価値は十分にあるだろう。
もし生き残ることができれば、長期で大きなリターンを株主にもたらしてくれるのはメーシーズの様な企業かもしれない(しかし、この様な銘柄は忍耐が必要で、経営者の手腕によるところも大きく、事業の優位性が完全に失われた場合の適切な判断が必要になる。そのため判断を誤れば株式は紙くずとなるだろう。)。
皆さんが投資する際は、よく考慮し判断を下してください。
本日は、お読みいただき本当にありがとうございました
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