人気のない自動車業界 【ゼネラル・モーターズ(GM)・フォード・モータ】

皆さん、こんにちは。

 トランプ次期大統領はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)やNAFTA(北米自由貿易協定)などの貿易・関税政策を見直し自国に有利になる様諸外国に圧力を掛けている。
 これは、米国国内の企業に外国からの安価な製品への対応や、工場などを国内に留め雇用を確保する狙いのようだ。だが、皆さんがご承知のとおりアメリカは世界トップの経済大国であり賃金も発展途上国と比べると高額だ。
 
 新しい政権の影響は自動車メーカーも例外ではない。ここ近年アメリカ自動車業界は厳しい状況に置かれてきた。

【世界で作る自動車業界】
 自動車業界だけではないが現在、大手で物を製造する際自国や自社で全てまかなっている企業は多分皆無である(世界中の企業を調査できないため)。
 そんな世界各国で部品調達や製造販売している自動車業界にっとて、関税などの貿易問題は深刻だ。関税を多くかければ、輸入の際大きくコストが上昇するのは目に見えている(もちろん関税をかけるものは選定するだろうが)。
 他国もそなれば関税をかけてくるだろうし、もし自動車にかかれば間違いなく不利になるだろう。そうなれば税収が減りやがて、米国国内自体の経済をも縮小につながる恐れがある。

【トヨタを初めとする国外に自動車メーカーの脅威】
 アメリカの自動車メーカーは大型の車種をメインに製造販売してきたが、消費者は燃費のいい中小型車種を好んで購入する様になった。
 この為ゼネラル・モーターズやフォード・モーターなど大型車種がメインの米国自動車メーカーは苦しむ事になった。ハイブリットなどコストパフォーマンスの高い車や、最近は中国なども自動車を積極的に作っている。

【投資価値はもうないのか?】
 実はそんなことはない、2009年にGMなどは破産を申請し債務がなくなった。そして、各社持ち前のブランドを生かしトラックやSUVに力を入れてきてる。また業績も確実に回復している・・・が金融界からは全く人気がない(金融界は過去の失敗を引きずり、ハイテク産業でもない業界の先行きは暗いとみている。大昔からそうだ。)。
 
 PERは10以下で、株価も低く配当利回りは4~5%と高い(より多く株式を獲得できるということだ)。そしてここにきてトランプ氏からの圧力が直接あり、先行きはおもわしくないように見える。これはあくまで推測だが、米国企業の雇用に過度に負担がかかる政策は考えずらく、1・2年で潰れるとは言えない。
 電気自動車、自動運転などいろいろ話題が車自体にはあるがなぜか見放されている自動車大手、この背景にはグーグル・テスラなど新興のハイテク産業がみえるがテスラはまだ小さく企業の財務などの内情も脆弱である。グーグルなど自動運転技術は発達させているが、肝心のハード面が弱くもしかしたらアンドロイドと同じようにソフトを売り込む戦略なのかもしれない。

 皆さんの投資戦略・判断が個別で分からないので、明言は出来ないが検討して面白いものかもしれない。 

 本日は、お読みいただきありがとうございました。

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